明日は、いよいよ還暦の誕生日。(正直複雑な気持ちもありますが笑)
50代最後の今日は、これまでの「劣等感」も「義務感」もすべて手放していこうと思います。
私は子供の頃からとにかく歌が大好きで「音大に行ってピアノの先生になる!」それだけは固く決めていました。
中学時代はコーラス部に入って大好きな歌を歌うことが楽しくて。
中学を卒業し、B高校に入学した私は、音大受験に向けて、3人の先生(音大教授の声楽、ピアノ、聴音)の元へレッスンに通い始めました。
そこからが、私の苦難の始まりです。
特に歌のレッスンでは、先生に怒られてばかり。
音程が取れない。声が出ない…。 萎縮すればするほど、喉がギュッと閉まり、さらに声が出なくなる……。
あれ?私は歌が下手だったのか?おかしい…、どんどん声が出なくなる…。
「大好き」が「苦しみ」に変わっていく悪循環が起き始めたのです。
家族にさえ、「特別歌がうまいわけでもないんやし、幼稚園の先生にでもなったほうがいいんちゃう?」と言われる始末。
受験直前には、音楽の道は諦めて文系の大学に行ったほうがいいかもしれない、とまで思い詰めるほどに。
そんな迷いの中にいたからなのか……。
試験当日、またしても「ハプニング」が起きるのです。
声楽科の課題曲、ピアノ伴奏が始まった瞬間、私は一瞬凍りつきました。
「えっ!!?……高い。なんで!!?」
なんの手違いか、伴奏のキーが「一音」高かったのです。
声楽において、一音の差は絶望的です。 でも、歌うしかない!必死に歌い切りました。
が、結果は……またしても不合格(笑)。
声楽科ではなく、第2志望の「音楽専攻科」へ進むことになりました。
高校受験に続き、音大受験でも「ハプニングと不合格」のセット。
こんなことってある??だけど、これも今振り返ればすべて、人生を面白くするためのネタになっています。
声が出ないと悩んだ日々も、 一音高いピンチを強引に乗り切ったあの日も、 人生どん底だった40代も。
そのすべてが、明日「還暦」という新しいステージに立つ私にとって、今ではかけがえのない財産になったなあって思うと感慨深い。
50代最後の日。 これまで起きたすべてのハプニングに、「ありがとう」と感謝を。
そして、これからは、私自身の「心地よいキー」で伸びやかに人生を歌っていこう!と静かに決意しています。